檜風呂のメリットとデメリットとは
檜風呂は温泉地や入浴施設でよく見かけるもの、外国人観光客にも人気でこれぞ日本のお風呂!というイメージがあります。そんな檜風呂のメリットやデメリット、そして自宅に導入する方法について紹介いたします。
檜風呂とは?
日本ではお風呂文化が発達しており、いかにローカルなところであっても日本特有のそれは海外から高い評価を受けています。これは海外と日本のお風呂に対しての心構えの違いが大きく関係しており、海外ではお風呂=清潔にする場所なので、石鹸とシャワーで事足ります。しかし日本の場合は清潔にするだけではなく、疲れもとるリラクゼーションとしての意味合いがありますのでお風呂はくつろぐためのもの、というイメージがとても強いのです。お風呂に肩まで浸かって血行をよくし、疲れをとる、毎日何気なくしていることではありますがそれがないとなんとなく疲れがとれないと考えている人が多いです。日本人は半数ほど毎日お風呂に浸かる習慣を持っていますが、海外の場合は一割程度です。
また水資源の都合上から五分以内の入浴をハウスルールで決められているところもあります。日本は水資源が豊富尚且つお風呂そのものに癒しを求めている、そしてその結果お風呂周りの設備の発達も著しく、海外ではお湯を作って貯めておくスタイルが一般的ですが、日本の場合お湯を作りながら使うことができる設備も一般家庭で整っています。それぞれの文化の違いではありますが、日本がいかにお風呂を重要視しているか、というのは設備などを見ても一目瞭然です。そのため湯船に浸かる=日本らしさというイメージが海外では強く、銭湯や温泉、入浴施設がとても人気なのです。
外国人観光客には温泉に浸かるというのがとても楽しみで日本にきた!という人もいます。そしてそんな海外でも大人気なお風呂ですが、特に人気なのが無垢材である檜などを使用したお風呂です。檜風呂は一般家庭にもそう導入されているものではないですが、和の雰囲気をもたせて心からリラックスできる空間作りに最適です。浴槽は勿論のこと、壁や天井にも使用して浴室そのものに檜の香りが充満している場合もあります。檜風呂で感じる不思議なあたたかみや癒しの効果、無垢材自体に木の温かみが備わっていることは北欧家具などを見てもわかります。しかし檜はよりその効果が発揮されているのと、お風呂という空間にとても相性が良いため人気なのです。癒しに癒しを重ねていき更に高いリラックス効果をだすことができる檜風呂、ぜひ温泉や入浴施設などで見かけた時に利用がおすすめです。肌ざわり、香り、景観などを感じることでよりその魅力を感じることができます。近年ではサウナルームでも檜を利用しているときがあります。
檜風呂のメリットデメリット
とても魅力的な檜風呂、しかし時間の都合でなかなか利用ができないと嘆いている人も多いです。お風呂は毎日入るものなので、自宅にあれば都合が良いと考える人は少なくないのです。ここでは檜風呂を利用したい人、あわよくば自宅への導入を考えている人に向けてメリットデメリットを紹介いたします。まず檜風呂のメリットですが、なによりも大きいのは癒し効果です。木の香りがしてあたたかみがある、なんとなく気持ちの持ちようでそう感じられるイメージがある人は少なくないです。しかし檜風呂の場合それらはれっきとした成分が起因しており、しっかり証明されているのです。
檜を含めて針葉樹には自分に害があるものを遠ざけるため、フィトンチッドという成分を発散する作用があります。それは虫や菌、そして害になるような植物を遠ざける作用があり、檜もそれを発散して身を守っています。それは人間にとって消臭、抗菌、防虫などの作用をもたらしてくれ、そしてそれはいわゆる森の香りを生み出してくれます。いい香りでいい作用がある、そんな成分を檜は放出しているのです。また檜はこれ以外にもさまざまな成分を生成しており、そしてそれは伐採されて加工されたあとでも発散が続きます。
そのためお風呂に加工した場合であっても香りが続き、そして作用も無くならないのです。お風呂にとって必要な衛生環境、そしてリラックス効果を高めるのに檜はとても有用な成分をもっています。お風呂の癒しをどこまでも追求したい人にとって非常にいい効果があるというのが伺えます。また、香りは弱くなっても削れば再びしっかり香るのでそうなくなるものではないです。これを温泉や入浴施設で楽しむ分にはとくにデメリットはないものの、もし自宅に導入したいと考えているのであればデメリットを把握しておく必要があります。
近年システムバス・ユニットバスには高性能なものがたくさん販売されており、それは抗菌加工や水アカ防止など、メンテナンスがしやすいように工夫されているものが増えています。それでいて機能的でマッサージ機能なんかが特に人気です。こうしたイメージで檜風呂を購入するとメンテナンスや取扱いが少々大変に感じられるかもしれないのです。檜は吸収・放出に優れている調湿効果があり、水に強いという性質がありますが木材であるということは変わりないです。そしてその木材に発生しやすいのが腐敗や黒カビ、特に黒カビは見てわかりやすく増殖してしまう上に発生してしまうととれるものではないのです。いずれも未然に防ぐ必要があるものなので、入浴後は直ぐにお湯を抜いて乾燥させるのが望ましいです。
タオルでしっかり水気をとってそのあと換気し、しっかり乾燥させるのが檜風呂のメンテナンスとされています。今までお風呂は次の日までためていたという人には少々忙しく感じられるかもしれないです。勿論次の日の洗濯のためにお湯をおいておくことは可能ですが、きちんとカビや腐食対策をしておく必要があります。とはいえお風呂はいずれもメンテナンスは必要、もし簡単お手入れできるものを使用しているとしても入る前には必ず掃除をしたりします。そのタイミングが入浴後になり、そしてしっかり乾燥させるという心構えが増えるだけなので、そこまでハードルは実は高くないです。
ですが、この檜風呂は普通のお風呂に比べて値段がかなり高くなる、というデメリットもあります。産地や節を気にしていくと尚の事、浴槽だけで100万円近くかかってしまうので予算をしっかり組んで導入する必要があります。無垢材は切り出した箇所によって全然柄や色合いが違います。檜風呂も同様でその部分もふまえて考えていくと時間もお金もかかることになります。おもにお値段が高いとされているのは浴槽なので、もし予算上厳しい場合は壁や天井に檜を施すのがおすすめです。檜の香りを感じられるお風呂を作りたいという場合はそれだけでも十分可能です。また、浴槽だけをシンプルに作っている職人がいて、そこでは比較的導入しやすい価格での提供をしています。
もともとある浴室に組み込むタイプではなく、浴槽だけ独立しているタイプではありますがそれゆえに応用がききます。DIYで露天風呂を作るなど独自の使い方が可能、もちろん入り心地は快適なように工夫されています。近年ではDIYの様子を一部始終投稿している動画投稿者もいれば、檜風呂の製作受付をしているインターネットサイトで事例を見ることが可能、より癒しの極上空間をお求めの場合はぜひ参考にしていただきたいものばかりです。